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2015年8月17日 (月)

ありがとう、熊本交通センター・・・・・・・

早くても9月中旬に完全閉鎖、解体される熊本市の
大型バスターミナルビルである熊本交通センターの
雄姿を昨日、熊本市へ行った際に撮影しました。

Img_9006まずはセンターターミナルビル全景です。
このターミナルビルは1969年3月に開業し、
1973年にさらなる増築を行い、後述する
岩田屋伊勢丹(のちの県民百貨店)が開店。
以後、このターミナルビルは熊本県民に
愛されてきました。
Img_9007バス乗り場を含めたターミナルビル全景です。
ターミナルビル地下フロアはセンタープラザと言う
飲食・お土産等の商店街フロアになっており、
さらに当時のバスターミナルでは珍しかった
地下噴水であるビーナスの泉が設置されていました。
なお、これらのフロアは3月末を以って閉館しました。
また、3階以降はセンターホテルになっており、
開業から長年に渡って県内を含む多くの宿泊客に
愛されてきましたが、ここも6月末を以って閉館しました。
Img_8996開業時の熊本交通センターはこんな感じです。
照明による逆光でうまく撮れませんでした。
先代熊本県庁跡地にこんなバスターミナルビルが
完成するだなんて、当時の観点で見れば流石に
思いもしない出来事でした。
しかも、開業当初のバス乗り場は50バースと言う、
東洋一の規模を誇っていましたし。
Img_8998
90年代頃に建設された大屋根、すなわちセンターコートです。
この建造物が完成して以降はこのコートで様々なイベントが
行われてきました。
Img_89951階玄関にはめ込まれている"定礎"の石盤です。
Img_900490年代頃に設置された大時計です。
90年代にそぐわないアナログ時計が時代を感じます。
 
Img_900280年代中頃に掲げられた看板です。
開業当時はここに看板は掲げられていませんでしたが、
1973年の増築時にはトヨタ自動車の看板がここに
掲げられていました。
Img_8997バス乗り場を挟んで反対側にあるボウリング場が
センターボウルで、熊本県内では最大規模となる
38のレーンを売りとしていますが、ここも
3月末日を
以って閉鎖しました。
Img_89941973年に行われた増築における最大の目玉がこの
岩田屋伊勢丹で、開業当初は好調だったようです。
しかし、当初の業態はデパートではなく、所謂SC
(ショッピングセンター)としての開業だったため、
開業から約3ヶ月後辺りから売り上げが低迷し、
開業から1年でデパートに転換したものの、
業績低迷は止まる気配を見せずに1993年を以って
伊勢丹が撤退し、岩田屋熊本店に衣替えししました。
その後、岩田屋は撤退しましたが、それから12日後に
くまもと阪神(県民百貨店)へ転生を果たしました。
なお、ここも2月末日を以って閉店しました。
Img_9011私が熊本交通センタービルに初めて行ってから
一度も足を踏み入れていない歩道橋形式の
連絡通路です。バス乗り場構内の横断が禁止
されている熊本交通センターに必要不可欠な
設備ですね。おまけに自販機までありますし。
Img_9012連絡通路中央付近にある休憩場にはなぜか
大きな傘が設置されています。
Img_9013連絡通路から見た夜の熊本交通センタービル全景です。
このバスターミナルビルは2018年秋に建て替えで
大きく生まれ変わりますが、バスターミナル機能は
高速バスメインに移行し、今注目されているMICE施設と
高級マンションメインの大型複合ビルに転換します。
Img_9008交通センタービル解体から新交通センター建て替え完成までの間、
一般路線バスと高速バスの乗降は画像にあるここらへんの車道を
整備して行いますが、供用開始時期は10月中を予定しているようです。

以上、熊本交通センター最後の雄姿でした。

    

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