『MOTHER3』のファンメイド英語ローカライズデータ、任天堂に無償提供へ
こんな形で『マザー』シリーズ関連の記事を取り上げるとは、意外や意外ッス・・・・・・・・・・・・・・
http://gs.inside-games.jp/news/403/40325.html
ゲーム史に残る難産で知られる2006年のGBA『MOTHER3』は、
『1』や『2』と多少毛色が変わったものの根底にある(いささかブラックな)
ユーモアや雰囲気作り、ゲームシステムなどで根強い人気を誇る作品です。
しかし、じつは本作は日本国外で未発売。先日『EarthBound』(『MOTHER2』)が
Wii U向けバーチャルコンソール配信がアナウンスされたものの、『3』は今のところ
動きがありません。
日本国内ではふっかつさいが打ち出され、また来年にはシリーズ生誕25周年を
迎える時期。ついに業を煮やしたか、海外の熱烈なファンにしてプロの翻訳者である
Clyde Mandelin氏が『3』の全文翻訳データを任天堂に提供する声明を発表しました。
ローカライズを切望するにあたりこれほど雄弁な意思表明もそうそうありません。
じつはMandelin氏による翻訳作業はかなり前からおこなわれており、
トレーラームービーのような形で2008年末に動画がアップロードされています。
ローカライズに苦戦するケースは日→英/英→日問わず散見されますが、
これほど豪胆なスタンスを採るファンが登場してくるケースも稀でしょう。
なかなか一般化はできそうにないメソッドです。
Mandelin氏のプロフィールやこれまでの実績なども紹介されています。
プロとしての実績はアニメでは『はぐれ勇者の鬼畜美学』『グラップラー刃牙』
『バジリスク』『名探偵コナン』『ドラゴンボール』『ガンスリンガー・ガール』など多数。
ゲームでは『バーニンラバー』『キングダムハーツ2』『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(GBA)』。さらに、趣味で翻訳したのはFC『悪魔くん 魔界の罠』、
FC『ラグランジュポイント』、SFC『バハムートラグーン』、SFC『ライブ・ア・ライブ』、
SFC『スターオーシャン』、そして『マザー』全作ほか多数。もはや実力を疑うほうが難しいキャリアです。
「任天堂の会議でもなんでもかまわないから、『MOTHER3』のローカライズの話題が出てきて
誰かがコストの問題を俎上に載せたとき、少なくともどなたかが私のオファーについて言及
してくれて、そして拒絶されないことを望むばかりです。」と締めたClyde Mandelin氏。
ファンとして究極の在るべき姿にいちゲーマーとして思わず惚れ惚れしてしまいます。
筆者個人的には、『3』屈指の名シーン「ガキっぽいかた と イヌてきなおにいさん」
あたりをどう対訳したのかが気になります。
あ、画像と動画に元記事の主役の方によるコメントは元記事をご覧ください。
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